銀謙
「銀、好きやでぇ~」
「ほんま謙也は師範が好きやなぁ」
冗談だと受け取る仲間と意中の相手。
苦しく思うこともあるけど、俺は言うのを止めへん。
馬鹿けたように笑って大声で。
「銀、好きや」
二人きりで居る時も笑って言う。
いつもは苦笑して返事してくれるのに、今日は違った。
あきれたような顔で、拒絶する顔で、口を開いた。
「なぁ謙也。冗談で好きや言うの、止めたほうがえぇで。他の女子らが悲しんどる」
銀の言葉に身体が動かせなくなる。言葉も発せない。
悲しませるて・・・銀のほうが悲しませとるやん。
ただ銀の行動を目で追うだけしかできんくて、銀は着替え終わって扉に手をかけてた。
「ほな、お先な」
一礼して出て行く背中に、やっと身体が動いた。声も出せた。
「愛してる言うたら、銀は俺を好いてくれるんか!!」
外に聞こえてかまへんくらい大声で叫んだ。
銀が戻ってくることはなかったけども。
四天宝寺で二番目に好きな銀謙(しかも初めて書いたもの)でした!(本当は進行形)
前に寝る前にうつらうつら書いてた代物なので、文がおかしいことになってます;
銀謙はラブラブしててもいいんですが、私、初めて書くCPはこういう悲恋やシリアスになります。
こんなスキル要らないですよねぇー…でも無意識になってしまうもので…(救えない)
つ、次こそはラブラブした両想いな話を…!
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