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雑文。

雑記と主にテニプリ&気の向くままのジャンルのSS(ベーコンレタス)を置いています。

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2025/05/10(Sat)23:06

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たまにはこんな日も。(過去サイト作品。)

2008/05/03(Sat)15:43

恋イヅ(BLEACH)
 
霊術院の男子寮。
其処には寮らしからぬ、縁側がある。
縁側にいたのは、
緋色の髪を頭の上で一つに結わいている体格のいい男子と、
金髪の気の弱そうなひょろっとした体格の男子。
緋色の髪の男子は昼寝、
金髪の男子は読書をしているようだ。
「ねぇ、阿散井くん」
「あぁ?」
どうやら、緋色の髪の男子の名は阿散井というらしい。
金髪の男子は、言いにくそうに口をモゴモゴさせながらも、小さな声ではっきりと言う。
「・・・一度了承したからあんまり文句は言いたくないんだけど・・・。重い」
「・・・・・・」
説明をすると、
今の彼らの体制は、
金髪の男子が縁側から脚を投げ出して座っていて、
緋色の髪の男子―――つまり阿散井が、
金髪の男子の太ももに頭を乗せ、昼寝をする体制でいる。
いわば、男子が一度は憧れる『膝枕』状態。
「賭けで負けたから一応言う事聞いてるけど、なんで僕で膝枕なのさ。
いくら僕が・・・その・・・ひょろっとしてるからって・・・」
「別に意味なんかねぇーよ」
金髪の男子の言葉に、ぶっきらぼうに言い放つ阿散井。
「じゃあなんで膝枕なんかにしたのさ」
阿散井は数秒、思い出すように口を閉ざし、
金髪の男子にニヤリッ、と意地の悪い笑みをむける。
「な、なにっ・・・?」
「吉良に対するただの嫌がらせ」
二人の間に静寂がおとずれる。
先に口を開いたのは金髪の男子―――つまり吉良だった。
「君、馬っ鹿じゃないの?」
口では罵倒しているが、表情は思いのほか穏やかだ。
というより苦笑している。
「どうせ俺は馬鹿だよ。特進組だけどな」
「はいはい、そうでした」
口に手を当て、クツクツと笑う吉良。
阿散井も、顔に笑みを浮かべている。
「ってことで、もう少しこのままでいさせてもらうぜ」
「え?あっ、ちょっと!」
そう言うと、阿散井は吉良の答えも聞かずに寝返りをうち、吉良の下腹部に顔を埋める。
吉良はくすぐったそうに身をよじり、阿散井の頭を遠ざけようする。
でも吉良は思う、
たまにはこんな日もいいかな、
と。
 

同期とか同級生とか幼馴染とか、そういう設定が大好きです。
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追記~花の日記~。(過去サイト作品。)

2008/05/03(Sat)15:39

荻花(BLEACH)
 
○月×日  晴れ
今日は思ったより早く仕事が終わったので、久しぶりに荻堂八席のお部屋にお邪魔してきました。
二人で他愛のない話をしていたとき、荻堂八席に
『花は笑ってることが多いよね』
と言われたんで、
『そういえば僕、荻堂八席が笑ってるところ見たことないです・・・』
って言っちゃったんです。
そしたら荻堂八席、
『結構笑ってるつもりだったんですけどね』
って、苦笑に似てましたけど微笑んでくれたんです。
その時の荻堂八席の笑顔はとても綺麗・・・、
というか格好良くて。
少しの間でしたけど見れたことが嬉しくて、僕もお礼の意味も込めて笑顔を返しました。
荻堂八席も微笑み返してくれました。
一日に二回も荻堂八席の笑顔を見れることは今までなかったので、
僕はまた嬉しくなりました。
これからは、荻堂八席の笑顔が一日一回は見れるよう頑張ってみたいと思います。
追記
荻堂八席、大好きです。
 
オマケ
数日後、花太郎の部屋を訪れた春信が花太郎の日記を見つけ、
「『荻堂八席』、ではなくて『春信』と書いてはくれないんですかね・・・(泣)」
と悲しんでいる春信の姿を見つけました。
 


荻堂はものっすごい美形だと思います。花太郎は普通に可愛いです。

 

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隣あわせの恋心。(過去サイト作品。)

2008/05/03(Sat)15:37

一→←理(BLEACH)
 
ただ純粋に、会いたいと願う。
僕が願っても、『彼』が来ることはない。
まだ一度しか会っていない。
親しいわけでもない。
でも、会いたいと願ってしまう。
僕の初恋で、
一方的な片思いで、
叶うことのない恋。
いつ会えるかわからない。
もう二度と会えないかもしれない。
男同士の恋愛なんて・・・
叶いっこない。
けれど、それが僕の初恋。
 
思ってもみなかった。
こんな恋をするなんて。
一度しか会ってねぇのに、
言葉を交わしたこともねぇのに。
ましてや、
一目惚れなんて。
こんなことになるとは思わなかった。
相手は『男』。
叶わねぇのに、
またいつ会えるかもわからねぇのに、
なんでこんな恋をしちまったんだろ・・・。
 
会いたい。
確かめてぇ。
 
話がしたい。
会って、確かめてみてぇ。
 
叶わなくとも。
この想いが本物なのか。
 
少しでも。
確かだったら。
 
近づきたい。
言おう。
 
伝えたい。
嫌われてもいい。
 
伝えられるだけ伝えよう。
はっきり言おう。
 
あなたに。
あいつに。
 
『『好き』』
 
と・・・・・・。
 


この頃から普通にマイナー突っ走ってました。実を言うと今も一理は好きです。
過去サイトは携帯サイトだったので、無駄に改行が多いです。

 

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出会い。(過去サイト作品。)

2008/05/03(Sat)15:34

水→啓(BLEACH)
 
これが本当に恋だとしたら、
僕は、
とんだ変わり者だよね。

僕は、いったい彼のどこに惹かれたのだろう?
あの明るい性格だろうか、
あのはしゃいだ声だろうか、
あの屈託のない笑顔だろうか、それとも・・・
考え出したらキリがない。
それくらい、僕は彼を好きなのだろう。
・・・きっと。

彼は、いったい僕のことをどう感じているんだろう?
仲間、
クラスメイト、
友達、
親友・・・・・・、
そんな関係じゃ物足りない。
彼は僕のことだけ、僕は彼のことだけを
考えていればいい。

啓吾・・・、君はいつになったら僕のモノになるの?
明日、
あさって、
一年後、
十年後・・・?
そんなに待てないよ。
今すぐにでも僕のモノにしたいんだ。
けど啓吾は、そんな僕の気持ちなんか知りもしないんだよね。
だから、
いつか本当に僕のモノにしてみせるから、
覚悟しておいてね、啓吾?
 


何と稚拙な文・・・! 恥ずかし・・・!!

 

No.38|別ジャンル。Comment(0)Trackback()

過去サイト作品。

2008/05/03(Sat)15:31

イヅ一(BLEACH)
 
家ン中全部をクリスマスで飾られて、夕飯もチキンやらケーキやらで、
さんざん騒いだ家族の輪から外れて部屋に戻ると、
そこだけ違う空間みたいにぽっかりとしてた。
寒さが身を包む。
開けっ放しにしてた窓から吹く風にカーテンがなびいていた。
そういやぁ空気換気すんのに空けてたっけ、なんて頭の隅っこで思い出す。
電気をつけてベッドに乗って窓を閉めると、意味もなくタメ息が零れた。
そのままベッドに寝転がる。
身体の力を抜いて瞼を閉じると、窓を閉めたはずなのに風の存在を感じた。
暖房をつけた覚えもなくて、ゆっくりと閉じた瞼を開ける。
そしたら、灯りをつけたのに、部屋の中に暗さを感じて。
「あ、えっと・・・こんばんは、一護くん」
「うへぇッ!? イ、イヅルさん?!!」
視界に捉えた人物に思わず奇声が出た。
自信なさげに笑うのは間違いなくイヅルさんで。
隊長がいなくなってアッチでてんてこまいに働いてたはずじゃ・・・、と反芻する。
頬が掻いて口ごもるイヅルさんに、どうしたんですか? と訊くと、
「いや、何か、阿散井くんが『行って来い!』って」
言ったんだけど・・・、と目をそらしながらも教えてくれた。
あの赤毛か、と頭をかかえるがそれよりも嬉しさがつのる。
色んな意味で覚えてやがれ、恋次。
「そ、そういえばっ、今日って『くりすます』なんだってね!」
窓の外の景色を見ながらイヅルさんが言う。
「あ、あぁ、はい」
俺が答えるとイヅルさんは何かぶつぶつ呟きだして、
何だっけなあれ、としきりに繰り返していた。
俺には何もすることはなくて、ただイヅルさんの行動を見てるしかなかった。
すこしするとイヅルさんは思い出したいものを思い出したみたいで、
窓から俺のほうへ視線を移した。
「その、めりーくりすます、一護くん」
あっ、合ってるよねっ?、とあたふた訊いてくるイヅルさんに笑いがこみあげてきて、
失礼だと思いつつも喉で笑ってしまった。
笑って閉じてしまう瞼の隙間から見える姿がまたおかしくて更に笑ってしまう。
笑いながらもコクコクを頷けば、ほっと肩を下ろすのが見えた。
一通り笑いが治まって息も整って、俺のイヅルさんに言った。
「Merry Christmas,イヅルさん」
それからちょっとして、イヅルさんはまだ仕事があるからとアッチに戻っていった。
 

イヅ一って可愛いんですよ。百合みたいで。(こら)

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