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雑文。

雑記と主にテニプリ&気の向くままのジャンルのSS(ベーコンレタス)を置いています。

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たまにはこんな日も。(過去サイト作品。)

2008/05/03(Sat)15:43

恋イヅ(BLEACH)
 
霊術院の男子寮。
其処には寮らしからぬ、縁側がある。
縁側にいたのは、
緋色の髪を頭の上で一つに結わいている体格のいい男子と、
金髪の気の弱そうなひょろっとした体格の男子。
緋色の髪の男子は昼寝、
金髪の男子は読書をしているようだ。
「ねぇ、阿散井くん」
「あぁ?」
どうやら、緋色の髪の男子の名は阿散井というらしい。
金髪の男子は、言いにくそうに口をモゴモゴさせながらも、小さな声ではっきりと言う。
「・・・一度了承したからあんまり文句は言いたくないんだけど・・・。重い」
「・・・・・・」
説明をすると、
今の彼らの体制は、
金髪の男子が縁側から脚を投げ出して座っていて、
緋色の髪の男子―――つまり阿散井が、
金髪の男子の太ももに頭を乗せ、昼寝をする体制でいる。
いわば、男子が一度は憧れる『膝枕』状態。
「賭けで負けたから一応言う事聞いてるけど、なんで僕で膝枕なのさ。
いくら僕が・・・その・・・ひょろっとしてるからって・・・」
「別に意味なんかねぇーよ」
金髪の男子の言葉に、ぶっきらぼうに言い放つ阿散井。
「じゃあなんで膝枕なんかにしたのさ」
阿散井は数秒、思い出すように口を閉ざし、
金髪の男子にニヤリッ、と意地の悪い笑みをむける。
「な、なにっ・・・?」
「吉良に対するただの嫌がらせ」
二人の間に静寂がおとずれる。
先に口を開いたのは金髪の男子―――つまり吉良だった。
「君、馬っ鹿じゃないの?」
口では罵倒しているが、表情は思いのほか穏やかだ。
というより苦笑している。
「どうせ俺は馬鹿だよ。特進組だけどな」
「はいはい、そうでした」
口に手を当て、クツクツと笑う吉良。
阿散井も、顔に笑みを浮かべている。
「ってことで、もう少しこのままでいさせてもらうぜ」
「え?あっ、ちょっと!」
そう言うと、阿散井は吉良の答えも聞かずに寝返りをうち、吉良の下腹部に顔を埋める。
吉良はくすぐったそうに身をよじり、阿散井の頭を遠ざけようする。
でも吉良は思う、
たまにはこんな日もいいかな、
と。
 

同期とか同級生とか幼馴染とか、そういう設定が大好きです。
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