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雑文。

雑記と主にテニプリ&気の向くままのジャンルのSS(ベーコンレタス)を置いています。

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2024/11/22(Fri)15:04

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獣か。(※微々裏)

2008/01/12(Sat)00:11

裕金
 
薄々、気づいてはいたんだ、その視線が変わっていることに。
欲にまみれた、狙うような視線に。
談笑している間にかすかに感じたり…
でも怖かったんだ。変わってしまうことが。
それでも君が我慢しているのも感じていたから。
「ねぇ不二」
「なんだよ」
平然を装う君の瞳は揺れていた。
今、解放してあげるから。
「やろうよ」
「何を」
「…sex」
息を呑むのが分かる。
口付けながら囁いた言葉に、君は苦しそうな表情(かお)をしながら、僕の口付けに答えた。
水音を交えながら息もできないほど長く長く口付ければ、君はもう獣を解き放っていて。
「金田…後悔すんなよ。知らねぇぞ」
「うん…大丈夫」
それから僕らは、床にもつれこんだ。

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あとがき

No.19|ルドルフ。Comment(0)Trackback()

ネバーランドに置いてきた。(※微々裏)

2008/01/06(Sun)01:54

赤野
 
肌をすべる、生温かい息と熱に浮かされた手。
でもそれは合意の上のものだから、俺は喜んで受け入れる。
何の言葉が交わされるわけではないけれど、すべて行動で分かるのだから問題はない。
穢れきった行為だとは重々承知だ。何もこの世に生み出せないことも知っている。
それでも、こうでもしなければ互いが壊れる、いなくなる。
(ネバーランド、ネバーランド。
 子供の国、ネバーランド。
 幼さゆえの恋の綺麗さ…)
子供の時にしか行けないネバーランド。もう俺たちは行くことはできない。
世間が子供だろうと主張しても、もう絶対に行けない。
大人と同じ、穢れたことをしているのだ。いや、それ以上に穢れたことかもしれない。
でも、それでもいい。それがいい。
(ネバーランド、ネバーランド。
 子供の国、ネバーランド。
 幼さゆえの恋の綺麗さは、そこに…)
唇を塞がれ、思考を狂わせるように舌が蹂躙する。
そうだ、思考など、理性など、とんでしまえ。
考えを吐き捨てるように、俺は甲高く声をあげた。
(ネバーランド、ネバーランド。
 子供の国、ネバーランド。
 幼さゆえの恋の綺麗さは、そこに置いてきた。)
 


あとがき

No.13|ルドルフ。Comment(0)Trackback()